白石 拓也

obog3

【ご氏名と修了年度】

白石 拓也

2012年3月 環境科学専攻修了 陸域生態学研究室所属

(マダガスカル:土砂崩落地域の現地視察の様子)

 

【現在のご職業(就職先あるいは所属)】

アイ・シー・ネット株式会社 コンサルティング事業本部ODA事業部

(ウェブサイト:http://www.icnet.co.jp/

※2017年4月より、株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル プランニング事業部地球環境部に所属

(ウェブサイト:http://www.oriconsulglobal.com/index.php

 

【お仕事の内容】

アイ・シー・ネット株式会社は、国際協力機構(JICA)、外務省、世界銀行、アジア開発銀行といった援助機関による国際協力事業に対するコンサルティングサービスの提供を行っています。扱っている分野は環境のみならず、農業、水産、教育、保健、ガバナンスなど多岐にわたり、これらの分野における人材育成、技術移転、制度構築といったソフト部門に強みを持っています。このように「人」を中心に据える「ソフト部門」に対して、「ハード部門」では道路や建物など「モノ」を作ることが中心となります。

私はこれまでに、バングラデシュにおけるインフラ案件実施前の環境影響評価ペルーにおける防災のための水資源の有効活用に係る調査などに従事してきました。現在は、マダガスカルにて環境保全と村落開発を両立するためのモデル構築のためのプロジェクトに、土壌保全林業・研修監理の専門家として従事しています。具体的には、環境保全に関する植林や土砂崩落対策に関する技術的な助言と、住民向け研修とモニタリングの監理を担当しています。

 

■ペルー国無電源型雨水浄水器による防災および地域コミュニティ向け水供給体制強化の案件化調査(外務省)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/kanmin/chusho_h25/h25_report_3a.html

■マダガスカル国ムララノクロム総合環境保全・農村開発促進手法開発プロジェクト(JICA):

http://www.jica.go.jp/project/madagascar/002/index.html

 

 

【当専攻での研究内容】

中国青海チベット高山草原における斜面に沿った地上部バイオマスおよび種多様性に及ぼす放牧の影響評価

 

【当専攻で印象に残っていること】

私は在学時、いわゆるT字型の能力を身に付けようと強く意識していました。専門性は研究室での研究活動で深め、幅広さは専攻で提供される授業で磨くことが出来たと思います。環境分野に関わる幅広い分野を学べることが、環境専攻の魅力の一つでした。

 

【後輩へのメッセージ】

環境分野に関わる仕事は多種多様にあります。「どのような仕事があるのか」、「自分はどのような立場で、環境分野に関わっていきたいのか」。研究と並行して、これらの問いに徹底的に向き合ってみてください。結果的に、環境分野ではない仕事に就いたとしても、こうした経験はあなたの大切な軸になっていくと思います。頑張ってください!

参考情報:JICA地球環境部ニュースレター
[ 自然環境だより第15号 アフリカの持続可能な開発と世界の安定化を目指して-砂漠化対処条約COP13特集-] 掲載
キャリア形成インタビュー
https://www.jica.go.jp/activities/issues/natural_env/ku57pq00001leyqb-att/201710.pdf